こんにちは、藤丸です。
いつもありがとうございます。
今回の記事は文量が多く、読むのに10分程度かかる見込みです。要点だけまとめますので、本文は時間がある時にご覧ください◎
- 膣の入り口が乾燥していると痛みが生じやすい
- 乾燥の対策はインナーボールを使った膣トレがおすすめ
- 濡れづらくなる期間もあり痛みやすい部分も人それぞれなので、パートナーは相手の状態に目を向けること、受け手は伝えることを大切に
最近は開発オプションをご利用されるお客様が増え、身の回りの人に相談しづらい性の悩みをお話いただいたり、行為中に感じる違和感や痛みなどについて質問をしていただくことが増えました。
お客様にお伝えしている内容を簡単にまとめてみます。
まず、痛みの種類は大きく分けて2種類で、陰唇などの膣の入り口が痛む場合(入口部性交痛)と奥を突かれた際に痛む場合(複数要因があり一言で定義できず病気の可能性もあり)があります。
ひとつめの膣の入り口が痛む場合は、主に陰唇の乾燥が原因です。
お顔の皮膚も乾燥すると弾力を失うように、膣も乾燥により弾力を失うため挿入の際に無理やり引き伸ばされる形となり痛みが生じてしまうようです。
では、対策として潤滑ゼリーなどを使えば問題なくなるかというと、それはその場しのぎにしかならないと思っています。
もちろん行為ができたらそれでいいという場合は潤滑ゼリーを使えばいいと思いますが、膣が乾燥している状態だと皮膚の弾力が減り感度が落ちるため、もっと根本的なところから改善しないと気持ち良さを楽しむところとは程遠いところで終わってしまう可能性があります。
どうせなら痛くないより先の、気持ち良さを楽しむところまで進みたいですよね。
では、なぜ膣が乾燥している状態だと感じづらくなるかというと、それは乾燥の原因に骨盤底筋群の問題が隠れているからです。
骨盤底筋群とは、子宮や膀胱などの臓器が出ていかないように骨盤を支えている筋肉の総称で、この部位が弱ってしまうと尿もれやちなら(行為の際に膣に空気が入って音が鳴る現象)、お風呂から出るときに膣からお湯が漏れる、子宮脱などに繋がります。
柔軟性がなく締め付ける力も弱くなってしまうため、いわゆる緩い状態となり、ご自身もパートナーも感じづらい状態になってしまいます。
骨盤底筋群が弱る原因として考えられるのは、運動不足や座りっぱなしの姿勢が続くことによる血行不良が挙げられます。
血行不良は皮膚の弾力を失わせるため、感度が下がる原因となります。
現代人はデスクワークが長く、お家でも座りっぱなしの生活習慣の方が多いと思います。
お尻の筋肉は座りっぱなしの姿勢で常に圧迫された状態となり、血液の流れが常に悪い状態に。そのせいで必要な水分や流れるべき老廃物が流れず、お尻がたるむ原因にもなりますし、骨盤底筋群が弱る原因にもなります。
また、出産後は骨盤底筋群が引き伸ばされた状態になるため、柔軟性を失い、その結果血液の流れが悪くなることで膣が乾燥する原因にもなります。
ヨニマッサージや会陰マッサージと呼ばれる膣周辺の筋肉をほぐす方法も有効ですが、出産後などで引き伸ばされてしまった筋肉に関しては、そうしたものよりも鍛えるアプローチが有効です。
*ヨニマッサージや会陰マッサージに関しては、物理的にバームやオイルなどを使用しておこなうことで陰唇部の乾燥を外側からケアすることができるのでおすすめです。ふわっふわの膣でいっぱいときめいちゃおう☆
さて、骨盤底筋群のトレーニングですが、個人的におすすめはインナーボールという膣に入れて使うタイプの道具を使用したトレーニングです。毎日お風呂に入るときだけでもいいので使用していただくと、膣の収縮が格段に変わります。
お客様にもおすすめしていますが、インナーボールを使用する前と使用した後では膣の柔らかさに大きく差が出てきます。自覚はしづらく個人差もあると思いますがとてもおすすめのトレーニング方法です。
メディアなどでよく紹介されている、仰向けで膝を立ててお尻をあげる骨盤底筋トレーニングは効かせたい筋肉にちゃんと効かせられているかもわかりづらく、あまりおすすめではありません。ただ、普通にヒップアップもするので骨盤底筋のトレーニングとは別の目的で取り組んでいただいてもいいかと思います。この際ひざとくるぶしが離れないように注意しましょう。
施術でご希望があれば膣を締める感覚を確認をすることができます。
さて、筋肉からアプローチしていきましたが、もっと内側からも。
膣はどちらかというと体の末端にある部位となり、行為の際に陰核の海綿体に血が流れてぷっくりします。
このぷっくりとさせるホルモンが減少していた場合、濡れづらさや感じづらさが生じます。
長いのですがもう少しいいでしょうか。
このホルモンですが、エストロゲンと呼ばれるいわゆる女性ホルモンの一種となります。
エストロゲンの分泌は年齢とともに低下するため、プレ更年期である30代後半から濡れづらさを感じる方が多くなると思います。
また、出産後は2ヶ月ほど通常のホルモンバランスとは異なる状態となり、また授乳期間はエストロゲンの分泌量が減るため、このような期間中も濡れづらさを感じるかと思います。
自律神経が乱れている方も末端へ血が届きにくいので海綿体がぷっくりしづらく、感じにくい状態になります。達しにくいのを自覚されている方でも自律神経の調整がうまくいっていないような方が多いです。また別の機会に解説できたらと思います。
それに加えて、膣はデリケートな部位なので少しのストレスや不安で濡れづらくなることもあります。
このあたりは施術の際に細心の注意をもって安心空間と何でも言える空気を作るように心がけており、パートナーがいる方はふたりで作り上げる空間という点でコミュニケーションができればいいと思っています。
乾燥が原因で痛む場合、痛みが出る場所も人それぞれ異なります。ひとつひとつを確認しながら進めることで男女ともに気持ち良さに集中できる環境が整うので、女性は感じたことを素直に伝え、お相手となるパートナーは女性が発するサインを見逃さないようにすることと言いやすい雰囲気を作ることを心がけましょう。
もし膣口に痛みが生じた場合、それは主に抜き差しの動きが多すぎて潤滑が足りなくなっている場合が考えられるので動きかたを変え、陰核が痛くなる場合は当たっているものが固すぎる可能性があるので指の柔らかい部分のみを使った愛撫にするなどの工夫ができると思います。
ここまで長くなりましたが、入口部性交痛に関してお伝えしました。
冒頭で紹介した奥で痛くなってしまう場合の話に全く触れることができなかったのですが、今回の投稿ではここまでにしたいと思います。
この投稿はお客様のみならず、男女問わずパートナーとの行為でお悩みの方にも参考にしていただけたら嬉しいです。
痛みがなく気持ち良さに集中できる環境で、一体感を得られる経験が少しでも多くの方に訪れますように。
藤丸
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